Senri Tsukumodai Residence

土地の歴史を受け継ぎ活かすランドスケープ　第14回「おおさか優良緑化賞」大阪府知事賞及び生物多様性賞　受賞

千里丘陵が持つ自然環境の魅力を身近に感じることのできる空間。丘陵の起伏を手がかりに、エントランスアプローチは約1/15勾配、高低差1.5mの坂道とした。緩やかに水平面を立ち上げることで庭園空間への没入感をより高めることに成功している。また、津雲台という地域の‘九十九’の山・谷が折り重なる由来をモチーフに「重なり」をデザインに取り入れた。道行きを歩けば見え隠れする庭園と出会い、ラウンジに腰掛けると豊かな緑陰環境がひろがるような多面性を生み出している。さらに、成熟した既存樹林と住環境をつなぐことも重視し、既存のメタセコイア木立を残し、敷地南側の緑道と一体的につなぐ緑地整備を行った。住まい手にも街にとっても資産となり得るような景観の創出を目指している。