Kawachinagano Residence

自然の潤いが街との接点になる

駅前立地の古くからある既存商店街に建てる新築分譲マンションのランドスケープデザインである。以前は、パチンコ店として街の賑わいづくりに貢献する場所であったが、高齢化が進み商店街の活気も弱まり、衰退した現状であった。そこで駅からすぐの優位性を活かし、新住民を商店街に呼び込むかのようにマンション計画が行われた。ランドスケープにおいて最も重視したのは、街との接点を魅力的につなぎ合わせることである。かつて高野街道に位置した歴史文脈を手掛かりとし、庭のような自然空間を設えた。四季の移ろいを街に提供し、親しみやすく、この立地に相応しい、しっとりとした空間を形成している。

名称
グランドパレス河内長野 ランドスケープデザイン
所在地
大阪府河内長野市
竣工
2020年9月
規模
敷地面積1,960㎡
施主
第一交通産業株式会社
建築
アモルファス建築設計事務所
設計
フェードイン
写真
河田弘樹