Nagaokakyo Residence

人と人がつながる輪。輪と輪の重なりがつくる豊かな時間

大規模集合住宅のエントランス中央に、大きな提供公園を計画し、住まいの中心に、だれもが自由に過ごせる面積約2,000m2超の緑地広場を創出した。ここでは、遊びや憩いなどに利用できること、四季の彩りを感じられることはもちろん、住民同士が交流でき、地域との接点が持てる環境づくりを行う。公園をシェア（共有）し、住民と地域住民の接点を設けることでコミュニティ（交流）が起こり、日常的に自然の彩りが感じられるグリーンのある暮らしの実現を目指した。提供公園のデザインでは、人と人がつながる『リング（輪）』のような空間をイメージした。２つの大きな広場を回遊する輪と輪の重なりをつくり、動線のシークエンスにより、緑地、グラウンド、芝生広場など様々なシーンと出会える空間にしている。集合住宅敷地の歩道や車路の円環も含め、輪が重なる意匠にこだわり、知恵の輪のようにシンボリックな形状とすることで、住民が愛着を持てる親しみやすいデザインとしている。