Shin Umeda Residence

都会的だけど自然の中にいる 第14回「おおさか優良緑化賞」大阪府知事賞 受賞

目まぐるしく進化し続ける都会の中枢だからこそ、豊かな自然を息づかせたい。ランドスケープデザインにおいて大切にしたのは、緑の潤いが包む憩いの空間であった。南・東・北の三方が接道するという敷地条件を活かし、コの字型のまとまったオープンスペースを獲得した。壁や床の仕上げ材も統一することで、約770㎡の広大な緑地空間を創出している。緑地のデザインでは、レイヤード=「都会的で端正な重なり」と、ガーデン=「自然の揺らぎ」をキーワードに掲げ、都会ならではの自然を魅力的に演出することを計画。やわらかな雑木木立を四角い層に切り取ることでモダンに変換し、その四角い層をアクティビティに合わせて再びつなぎ合わせた。植込みの基壇部は、自然地形のように起伏させることで心地よい揺らぎを形成した。また、端部際まで緑で覆えるよう天端を金物でおさめ、立上りラインをホリゾンタル(水平)に整え、端正なデザインに仕上げている。そうすることで、「洗練」と「野趣」の両面を感じる独自性を持たせた。

名称
パークナード新梅田アーバンパレス ランドスケープデザイン
所在地
大阪府大阪市北区
竣工
2020年2月
規模
敷地面積1,900㎡、107戸
施主
パナソニックホームズ株式会社、第一交通産業株式会社
建築
不二建設株式会社
設計
フェードイン
受賞
第14回「おおさか優良緑化賞」大阪府知事賞 受賞