Taidera Nursery School
風景を結ぶ
2つの芝生広場を結び。歴史ある文化と結び。地域と結ばれ続ける。本計画では、改修前から存在していた美しい芝生園庭を継承し、隣接する高家寺前の芝生広場と、拡張する新敷地を一体的につなぐ大きな外部空間づくりが課題であった。ランドスケープデザインでは、外部空間それぞれが持つ既存資産、高低差条件、園舎との関係をひとつずつ整理することで、それぞれの空間が備える個性を引き出すことを計画した。園舎東面では、改修前からあるオリーブの山を手掛かりに、大きく起伏する芝生地形を形成。元々あった土管を芝生から木立へと抜けるトンネルとして再利用した。園舎西側の高家寺前に整形で使いやすい芝生広場が既にあったので、東西に魅力の異なる2つの芝生広場を獲得することを目指した。その他、太寺廃寺搭跡の歴史遺産と既存桜を生かしたアプローチ通路。駐車場整備・道路拡幅により園児送迎時の混雑を緩和し、理事長と園長の強い意志でもあった子供たちと地域の安全性を高める空間づくりも積極的に行っている。
- 名称
- 太寺保育園 園庭
- 所在地
- 兵庫県明石市
- 竣工
- 2020年3月
- 規模
- 外構面積 約3,400㎡
- 施主
- 社会福祉法人瑠璃光福祉会、保育所型認定こども園、太寺保育園
- 建築
- 株式会社エコファクトリー、永江建築設計事務所
- 設計
- フェードイン
- 写真
- 河田弘樹